VMD視点で飲食店の体裁を改善してみました
飲食店の改善も小売店と同様に、余計なものはお客様の目に触れさせない、見て欲しいものだけを見てもらうようにします。
その際、見て欲しいものをあれもこれもと欲張らずに絞ります。
これらは小売店と全く共通です。
イタリアンレストラン【ビフォーアフター】
改善したのは夏ですが、その後徐々に売上も上がっていき、その年のクリスマスディナーは予約ですぐ一杯になるほどの人気でした。
売上もそれまでの最高の30万円を大幅に伸ばし、この年は40万円を売り上げました。
入口の【ビフォーアフター】
以前はお客様に様々な情報を見てもらおうと、入り口付近にボードを沢山置いていました。
しかし、これからお店に入ろうとするお客様が見るのは精々一つです。
その時間帯で一番お知らせしたいことを一つに絞ることにしました。
ゴチャゴチャしていた入り口がすっきりキレイになりました。
レジ回りの【ビフォーアフター】
レジ回りから余計な色を外すために旗と装飾物を撤去しました。
レジで支払いをする時にはお客様はここを通ります。
奥のワイン棚も目に入ります。ワイン棚は本なども雑然と置かれていたので、ワイン専用棚に変えました。
最上部には小売店のようにPP(ディスプレー)を設けました。
ピアノの上の【ビフォーアフター】
ピアノの上に置いてあった布と旗、瓶類を撤去し、目に入る色を少なくしました。
ゴチャゴチャ感を取り除きました。
テーブルの【ビフォーアフター】
テーブルの上に様々なモノを置いていましたが、置くモノを絞りトライアングル、シンメトリーの法則にそって並べました。
また、壁のポップは外し、右の什器も目に入らないように移設しました。
厨房入口の【ビフォーアフター】
メモを貼る場所をお客様の目に入らない所に決め、全て外しました。
ワイン棚もワイン以外のものは外し、ワインが整然と並んでいます。
ワイン棚の【ビフォーアフター】
写真を撮った場所はお客様が通るところなので、お客様からも見えます。
ワイン棚の最上部のディスプレーはトライアングル、タイトの法則にそって、関連商品のグラスを使って仕上げました。
まとめ
お店の見た目を綺麗にして、イメージを良くするためのポイントを挙げます。
・お客様の視界に入る所にはお客様に見て欲しいものだけを置く。
・客席からは見えない所でも、お客様が通る所や支払いスペースで視界に入る所には余計なものは置かない。
自分たちにとって便利で楽なものは置きがちになるが、自分たちの都合を優先しないこと。
メモなどを貼る場所にも気を付けること。