マーチャンダイジングにも科学と感性がある
「マーケティングは科学・マーチャンダイジングは感性」、昔からよく言われてきた言葉です。
しかし、感性が重要と思われるマーチャンダイジングもディスプレーも、実は科学が重要で大部分を科学が占めます。
具体的に言うと、商品分類の決定は科学、商品分類の大・中・小分類のバランスの決定は科学と感性、グレードのバランスの決定は科学、グレード別プライスゾーンの決定は科学になります。
マーチャンダイジングの科学とは
マーチャンダイジングの科学の部分には、商品分類の決定やグレードのバランスの決定、そしてプライスゾーンの決定などがあります。
商品分類の決定は100%科学です。商品分類の大・中・小分類のバランスの決定は科学と感性です。グレードのバランスの決定やプライスゾーンの設定はメインターゲットの収入に合わせて決まることなので科学です。
マーチャンダイジングの感性とは、MDプランの枠内でデザインや素材、色等のバランスを決めたり、仕入れる商品そのものを選ぶことです。
・「マーチャンダイジングの科学」具体例
商品分類の決定は科学
商品分類の大・中・小分類のバランスの決定は科学と感性
グレードのバランスの決定は科学
グレード別プライスゾーンの決定は科学
商品分類の決定は科学
商品分類は商品動向を分析するためのもの、MDプランを立てるためのもので、感性を発揮する場面などなく、分類の決定は科学といえます。
MDプランの中身を決める際には科学と感性の両方が必要になりますが、商品分類の大、中、小分類を決める時は100%科学です。
大・中・小分類のバランスの決定は科学と感性
大・中・小分類のバランスの決定は科学と感性です。
データを下にバランスを決めるのは科学、それに自身の勘をプラスすることは感性です。
最終的には科学と感性の両方で決定します。
グレードのバランスの決定は科学
グレードのバランスの決定は科学です。グレードのバランスはターゲットの収入に合わせて決めます。
つまりベター30%、モデレート70%などとバランスを決定します。
これはターゲットの設定により、自然に決まることで、個人の感性で勝手に決めることなどできないことですから科学です。
プライスゾーンの決定は科学
プライスゾーンの決定は科学です。
プライスゾーンはグレードのバランスと整合性がなければなりません。
競合店の状況に配慮することも必要ですが、グレードのバランスに準じて決まります。
プライスゾーンの決定に感性の入り込む余地はなく、科学といえます。
お知らせ
「マーチャンダイジングの科学と感性」の詳細が載った本
「マーチャンダイジングの科学と感性」に関する詳細は『伊勢丹に学ぶ「売れる!店作り」一人勝ち店舗の「科学と感性」の販売ノウハウとは? Kindle版』(武永昭光著)に掲載されています。
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⇒ 伊勢丹に学ぶ「売れる!店作り」一人勝ち店舗の「科学と感性」の販売ノウハウとは? Kindle版