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あなたのお店を繁盛店にする極意を公開! 書籍で学ぶ『最新・最強の処方箋』とは?

確実に深く真の意味を会得し、逃げない体質に改善する

 

不況時の二つの対策

不況時の対策として2点挙げたいと思います。一つは基本をきちんと理解することです。

できていない基本があれば、それを根本から学習して、深く理解することです。もう一つはやるべきことで実現できていないことがあれば、なぜできていないのかを確認し、実行できるようにすることです。

特に基本ができていなければ、今後致命傷となりかねません。

できない理由を分析、確認して、できるようにもっていくことです。

今までと同じことをやっていたら、売上は前年を維持できないどころか、存続も危うくなるかもしれません。

基本を深く理解する

知っていそうで実はよく理解していないことは結構あるものです。今はそれを学び直す良い機会です。

分類はなぜ必要なのか

意外によく知らないこととして、「分類の必要性」があります。

MD上の分類は、より緻密なレベルで「売れる・売れない」の検証をし、品揃えの中身を需要に近づけるためにあるのです。

そういう発想で分類を決めないと、MDに役立つ分類にはなりません。

分類を決めることなんて簡単と言う人もいます。確かに決めることはさほど難しくありません。

でもその中身が問題なのです。

よくよく聞いてみると、分類基準の全てを熟知している訳ではなく、ほんの一握りの分類基準から分類を決定しているということも珍しくありません。見直しが必要な場合も多々あります。

商品分類・MDプラン・データはなぜ連動すべきなのか

データを必要とする店舗運営、必要としない店舗運営があります。

「データを収集してもそれは過去の一時のことなので当てにならない、それより重要なことは勘や経験だ」という発想ならデータの必要性を感じません。

「個人の勘や経験などの感性に頼ることは危険なので、誰が担当しても売り上げに変化が起こらないように、科学的計画的な店舗運営をしたい」と考えると、データの必要性を感じます。

商品分類の大、中、小分類別のデータの収集はもちろん、それ以外にも、作成したMDプランにも役立つデータを集めるという考えです。

商品分類とMDプランとデータが連動して初めて、人によって売り上げに変化が生じない体制が整います。

つまり、科学的なMDが実現し、会社のリスクも減ることになります。

改装はハードよりソフトがなぜ重要なのか

改装では、床、壁、天井、什器などのハードよりソフトを重視すべきです。

デザインをおしゃれにして、きれいにして、見た目を変えただけでは、その効果は長続きしません。

オープン後長期間、売り上げと利益を上げることのできる売り場を実現するためには、ターゲット・商品内容・分類・VMD・販売体制などを見直して、商品のまとまりやお客様の買いやすさを優先した改装、数字的根拠に基づいた科学的な改装が必要なのです。

改装のソフトの必要性については知らない人も多いかも知れませんが、とても重要なことです。

基本ができない理由を知る

できないのは知識がないから

できない理由の一つは知識がないことです。

仮に意欲十分でも知識がないのですからできるはずがありません。

知識がないのなら、学ばなければなりません。

今までは知らなくても何とかなったかも知れません。

しかし、もうそんなことでは淘汰されます。

できないのは意欲がないから

できない理由のもう一つは意欲がないことです。

知識があっても意欲がなければ実現できません。

人間は安易な方向に流れてしまうものです。分かってはいるけれどなかなか実行できない、それが普通の人間です。

できていなくても、2、3回怒られて終わり、ある程度はやり過ごせる、今まではそれでとおったかも知れません。

これからは意欲に問題があるためできていない会社は、社員の考え方を変えなければなりません。

甘い体質であるがために、実行すべきことをやらずに済んでいた会社は、嫌なことでも逃げずに立ち向かう体質に改善する必要があります。

知っているようで実は意外に真の意味を知らない、ということはよくあることですが、もはや一つ一つ確実に深く理解しなければ生き残れない時代になりました。

知識をうやむやのままにする、やるべきことを逃げてやり過ごす、今まではそれでも何とか通用したかも知れませんが、そういうレベルではもう戦えなくなったといえます。