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あなたのお店を繁盛店にする極意を公開! 書籍で学ぶ『最新・最強の処方箋』とは?

ポップとは【品揃え情報を文字で伝えて購買を促すもの】


小売店はお客様を店内に引き込むため、そして商品に興味を持ってもらい購入につなげるため、お客様に品揃え情報を伝えます。

伝えるためには2つの方法があり、1つは商品を使って伝えます。それがディスプレーです。
もう1つは文字を使って伝えるポップです。品揃え情報をディスプレーは商品で伝える、ポップは文字で伝えるのですが、伝えたいことをきちんと伝えるためにはどちらも知識が必要です。

ポップとは情報を文字で伝えること

POPとはPoint Of Purchase Advertising の略で、直訳すると購買時点広告のことです。
プライスカード、ショーカード、キャンペーンパネル、ブランドサイン、分類表示、値札など全てをPOP(ポップ、或いはピーオーピー)と言います。

ポップがあれば接客がなくても商品の情報を伝えられます。ポップの内容や設置の仕方などで売り上げを伸ばすことは十分可能です。

商品情報のサイン(キャンペーンパネル、ブランドサイン、分類表示)で33%、商品の情報(ショーカード、プライスカード)で18%売り上げが増えたという調査結果があります。

ポップを見てもらい読んでもらうために【ルールを決める】

ポップを作成する上でのポイントは2つあり、1つはお客様に見てもらい、読んでもらうように作ること。
2つめはその内容が伝わり、理解してもらい、売り上げに結びつくような内容にすることです。

まず、見てもらい、読んでもらうためにはお客様とポップの距離を考慮した文字のサイズであること、そして体裁を整えることです。
体裁を整えるためには、用紙の色やサイズ、文字の色や字体、レイアウト、設置場所、数量などのルールを決めます。

ルールがないと個人の感性に頼る部分が多くなり、色やサイズ、設置場所などに統一性がなくなり、イメージを落としてしまうことになります。

伝えるために【テーマを決める】

テーマの設定がなぜ必要なのでしょう。理由は、たくさんの情報を発信しても読んでもらえないからです。

ふつう店頭にある全ての商品を見てもらい、全ての商品の特性を知ってもらうことは不可能です。そこで、一部だけでもいいから伝えようと考え、伝えたいテーマを決めます。

お客様にお知らせしたい情報はたくさんあるでしょう。だからといってたくさんの情報を詰め込むと、文字が小さくなり読む気がなくなります。歩きながら目を向けるお客様が、一瞬で読むことができる文字数は限られています。

人間が一箇所に目を向ける時間は短く、歩きながらは0.4秒、立ち止まった時で2秒、飲料水を自動販売機で選ぶ時間は2~4秒と言われています。
読んでもらえる時間、読んでもらえる文字数にも限界があります。発信したい情報が沢山あったとしても、欲張らずに絞ります。一瞬でお知らせできなければ伝わらない、そう考えてポップを作成しましょう。

お客様に品揃えの一部を伝える訳ですが、伝える商品を決める際、まずはテーマを決めます。ディスプレー商品を選定する時にもポップを作成する時にもテーマの設定は必須です。

テーマとして考えられる項目を挙げます。
トレンド、歳時記・行事、エイジ、テイスト、オケージョン、アイテム、メーカー、ブランド、デザイン、柄、機能、色、素材、コーディネート、価格等。

テーマはこれらと品揃え(主力商品、強調商品、トレンド商品)の両面から決めます。

より多く伝えるために【情報を順に知らせる】

3段階で伝える

より多く伝えるためには、テーマを分けて順に知らせていきます。情報を明確に、そしてより沢山伝えるために、伝えるテーマをいくつかに分けて、順々に知らせていきます。例えば、「大きなテーマ、それを少し絞ったテーマ、さらに絞った小さなテーマ」の3つ設定します。

最初の大きなテーマのポップは、3~5m先のお客様を対象にして、大きなテーマを伝えて入店を促進します。
次の少し絞ったテーマのポップは、1m離れたお客様を対象に、商品特性等を知らせて立ち止まらせます。
次は立ち止まった30cm先のお客様を対象に、価格を知らせて購入につなげます。

伝えたいことに優先順位をつける

まずお客様にアピールしたいことを整理します。優先順位を付けやすくするために、切り口(アピールポイント)も明確にします。

今回アピールしたい品揃えの内容は、「クリスマスギフト、マフラー、ボーダー、ボーダーは流行の柄、ボーダーの太さにバリエーションがある、ブランドはQ、価格は6000円」です。

3つのポップの内容を決める

1. 3~5m離れたお客様に

3~5m離れたお客様に伝えることは、「クリスマスギフトギフト・マフラー・ボーダー・6000円から」としました。

目にしてくれたお客様に、「クリスマスギフトの商品はお決まりですか?」「今年はボーダーのマフラーがおすすめです。価格は6000円から取り揃えています」とお知らせします。

2. 1m離れたお客様に

1m先のお客様には、「今年はボーダーのマフラーが流行しています」「太さのバリエーションも豊富です」という、マフラーに関する詳しい情報を伝えます。

3. 30cm離れたお客様に

興味を持って近づいて来た30cm先のお客様には、目の前の商品の情報であるブランド名と価格をお知らせします。

このようにお客様との距離に見合った情報を発信することで、より多くの情報を伝えられ、興味を持たれるお客様を増やしていきます。

テーマの設定の仕方を習得できれば、誰でも、商品特性を効率的に伝えられるポップを作ることができるようになります。ルールを設けて体裁を整え、記載内容を的確なものにすることで、ポップで売り上げを確実に伸ばせます。

ポップはテーマを伝える有効な手段ですが、ただ伝えたいことを書くのではなく、このような発想で作成してはじめて売り上げに結びつくのです。

ポップはただ漠然と作るのではなく、「テーマ」を明確にし、お客様との距離を意識した記載内容にしてはじめて売り上げに結びつきます。

ポップを作る手順

多くの情報の中から伝えたい情報をピックアップしてポップを作成します。

1.伝えたいことを決める
2.タイトル・説明文を考える
3.ルールに従った構成、文字の色で作成する

伝えたいことを決める

・商品に関する情報を収集する。
・伝えたいことをピックアップし、テーマの切り口を確認。または、テーマの切り口をまず決め、該当箇所をピックアップ。
・伝えたいことを「3~5m先の人」、「1m先の人」、「30cm先の人」の3つに分けて整理する。

タイトルを決める

・分かりやすく簡潔なタイトルにする。
・業界人にしか通用しないような専門用語や、分かるような分からないような英語は使わない。

説明文を作成する

・分かりやすく簡潔にする。
・読んでもらえるのは15秒、その間に読める文字数は70文字程度。タイトルもあるので説明文は50文字が限界。
・文字のサイズも考慮し、確実に読んでもらえる30~40文字で考える。

ポップを作成する際には、独創性や芸術性を追うのではなく、このような知識を身に付けて、伝えたいことを欲張らず、順に伝えていくことが大切です。

まとめ

・ポップ(POP)は Point Of Purchase Advertising の略で、購買時点広告と訳されます。
・ポップは情報を文字で伝えて購買を促すものです。
・ポップにはプライスカード、ショーカード、ブランドサインなど様々あります。
・小売店はお客様を店内に引き込むため、そして商品に興味を持ってもらい購入につなげるため、お客様に品揃え情報を伝えます。伝えるための1つの手段がポップです。
・ポップは品揃え情報を文字で伝えますが、商品で伝えるのがディスプレーです。

お知らせ

ポップで売り上げを上げるためにやることをまとめた書籍があります。全部で5冊あり、税込500円です。

1冊は伝えるために大事なこと、そして売り上げに結びつけるために必要な記載内容の決め方について解説しました。

他の4冊は商品別に改善事例や模範となる事例を元に「3つの重要ポイント」について解説しています。ではそれぞれを見ていきましょう。

「伝えたいことを伝えて、売り上げに結びつける本」の紹介

題名は『POPは見た目よりことば:大事なことは中味が伝わることと伝える中味』です。

『POPは見た目よりことば』概要

本書では事例を交えながら以下を解説しています。

1.ポップを読んでもらうための原則を知る
2.お客様のストレスを軽減するためにポップのルールを決める
3.売りたい商品を決めて情報を集め、整理して優先順位をつける
4.お客様とポップの距離を考慮して距離に合ったふさわしい内容にする

伝えたいことがきちんと伝わり、伝わった内容が魅力的なポップは売上に貢献します。
本書はそのようなポップの作り方を解説しました。
読んでもらうための原則、プライスカードなどのルールの決め方やルールの一例、売上を伸ばすポップ作成の手順を学べます。

『POPは見た目よりことば』詳細

『POPは見た目よりことば:大事なことは中味が伝わることと伝える中味』の目次など詳細はこちらをクリック

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 POPは見た目よりことば:大事なことは中味が伝わることと伝える中味

「商品別の改善事例や模範となる事例で学べるポップの本」の紹介

商品のジャンルを「婦人服」「婦人服飾雑貨」「紳士服」「ホーム」の四つに分けて
改善事例や模範となる事例を元に「3つの重要ポイント」について解説しています。

3つの重要ポイント
・伝えたいことが絞り込まれているか
・伝えるべきことを伝えているか
・タイトルと説明文に整合性があるか

前述の『POPは見た目よりことば』で解説した下記を前提として作成します。
しかし、実際にどうなのかを更にチェックするポイントがあります。それが上記の3つの重要ポイントです。
こちらの4冊ではこれらについて事例を元に解説しています。

1.ポップを読んでもらうための原則を知る
2.お客様のストレスを軽減するためにポップのルールを決める
3.売りたい商品を決めて情報を集め、整理して優先順位をつける
4.お客様とポップの距離を考慮して距離に合ったふさわしい内容にする

『売り上げが伸びるPOPの作り方 婦人服飾雑貨編』

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『売り上げが伸びるPOPの作り方 婦人服編』

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『売り上げが伸びるPOPの作り方 紳士服編』

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『売り上げが伸びるPOPの作り方 ホーム編』

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その他の概念について

ポップ以外の概念についてもわかりやすく整理してみました。
参考にしていただければ幸いです。